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聞き手 : お疲れ様です。今も仕事を終えると柔道の練習に精を出す毎日ですが、調子はいかがですか?
モフセン: お陰様で、調子はいつも絶好調です。(笑)
聞き手 : 国内や海外への出張も多いようですが、元気ですね。疲れたりしないのですか?
モフセン: 私も人間ですから、(笑)普通に疲れます。
怪我もするし病気にもなりますが、それを理由に休んだりはしません。
逆に苦しいときこそ自分自身を強くするチャンスととらえて、前だけを見るようにします。
聞き手 : なるほど、見た目通りパワフルですね。
さて、本日は当社のホームページをご覧の皆様に、代表者の素顔を知っていただくためのインタビューです。試合に臨むような真剣さでお願いします。
モフセン: おてやわらかにお願いします。
聞き手 : 日本でペルシャ絨毯の商売を始めるようになった経緯を聞かせてください。
モフセン: 私は1989年に柔道の修行を目的に単身来日しました。
子供の頃から絨毯には親しんできましたが、このときは日本で絨毯の商売をやることになるとは夢にも考えていませんでした。
それどころか、当時の日本に知り合いは一人もいませんでしたので、まず情報集めから始めなければなりませんでした。今考えると随分思い切った行動だったと思います。
聞き手 : 誰か知り合いを頼りに来日したのでは無かったのですか?
モフセン: そうです。日本に降り立ったとき、私は本当に独りぼっちでした。
それから、なんとか仕事と住まいを見つけて、講道館での柔道修行と独学の日本語修行が始まりました。 見つけた仕事は、同郷の人が経営するペルシャ絨毯屋でのアルバイトでした。もし、ここで違った仕事に就いていたら現在の会社は無かったと思います。
聞き手 : この時点では絨毯に関しては素人だったのですか?
モフセン: そうですね。それなりの知識は持っていましたが、プロと比べればもちろん素人でした。
ですから、アルバイトでしたけれども一生懸命絨毯の勉強をしました。
今にして思えばこの時期は、柔道と日本語と絨毯についてと、基礎となる部分を一気に凝縮して学んだような気がします。
聞き手 : 休む暇など無さそうですね。
モフセン: 休んだ記憶はありません。
楽ではなかったですが、自分自身に力がついてくるのが判って楽しかったし、時間が過ぎるのも早かったですね。
そんなあるときアルバイト先で展示会のお手伝いをする機会があり、そこで生まれて初めて絨毯を売りました。
会場で買って頂いたのは1枚だけでしたが、私はそのお客様のところに数枚の絨毯を持って出掛け、更に2枚を追加で買っていただくことができました。これは大きな自信になりましたね。
それで、いよいよ本格的に絨毯の勉強を始めました。ここで2年間、絨毯を選定する目を養い、素材、染色、織り、仕上げなど制作に関することや、修理の技術、歴史や柄の知識など、あらゆることを必死で学びました。
聞き手 : それからペルシャンワールドを設立されるわけですね。
モフセン: 私は一度決めたことに対しては前に進むことしか出来ませんから、一気に独立して会社を興しました。
聞き手 : 猪突猛進といった感じですね。
モフセン: まあ、前にしか進まないと申しましたけれども、いろいろ勉強しながら、また考えながらやってきましたから、イノシシとはちょっと違う気がします。(笑)
それに、もう少し迫力のある動物に例えてほしいですね。(笑)
聞き手 : ク、クマとかですか?あ、いや、なんでもありません。(汗) ところで、ペルシャンワールドはどんな会社ですか?
モフセン: ペルシャンワールドは現在13人でやっている小さい会社です。
でも一人一人が自覚を持って自ら積極的に仕事を進めてくれるので、人数以上に機能していると思います。
一人が複数の役割を果たさなければならないような場面もありますが、スタッフは皆、真面目に、そして前向きに努力をしてくれています。
組織もまずまずカタチになってきたのではないでしょうか。
基本的な役割と責任を分担した上で、お互いに協力し合い、足りないところを補い合いながら、チームワークよく前進していける組織を理想と考えていますが、現時点でもかなり近いところにいると思います。
聞き手 : なるほど、少数精鋭主義の会社ですね。
事業内容は『ペルシャ絨毯輸入卸販売』ということですが、どんなところに販売しているのですか?
モフセン: 主要な販売先は、日本国内のペルシャ絨毯を取り扱う販売会社や問屋、家具店などです。
卸売りのお取引先様は全国にいらっしゃいます。
東京から離れた場所へはなかなか伺う機会が持てないのが残念ですが、お客様が見たいのは私ではなく美しい絨毯ですから、(笑)
皆さん遠い所からも蔵前まで足を運んでくださいます。そんな皆様にはいつも心から感謝しております。
聞き手 : なるほど、それでは絨毯をお使いになるお客様に、直接触れる機会はあまりないのですね。
モフセン: そうですね。本当はもっとたくさんの日本の方にお会いして2500年の歴史を持つ伝統文化の素晴らしさをお伝えしたいのですが、その機会はすくないかもしれません。
通り掛かりでお立ち寄りいただくお客様や、当社のホームページを見て来てくださるお客様とはお話させていただいていますが、それらの皆様とは深いご縁を感じます。
現在は、2階をギャラリーとして開放し、どなた様でも気軽にペルシャ絨毯に触れていただけるようにしてあります。
もちろん、1階と9階の在庫商品もご覧いただくことができますので、是非多くの方に遊びに来ていただきたいと思います。
香りがよくて美味しいイランの紅茶をサービスしますよ。本当に綺麗な作品がたくさんありますので、美術館に行くつもりでお出掛けください。
聞き手 : なるほど、…モフセンさんのサインもいただけるのでしょうか?
モフセン: …欲しいと仰る方にはいくらでもさせていただきますよ。
聞き手 : 話は変わりますが、イランでは絨毯は生活必需品で、誰もが生まれたときから親しんでいるそうですね。
モフセン: その通りです。絨毯はイランではなくてはならない物です。
イランでは日本と同様に玄関で靴を脱いで家の中に入ります。イスやソファもありますが、床に座るのが基本です。
床はセメントかフローリングですから、どうしても絨毯が必用になります。どこの家庭でも絨毯を何枚も持っていて、並べたり重ねたりして使います。
仰るとおり生活必需品ですが、種類や色柄が豊富で、インテリアとしても楽しめるところは魅力だと思います。
聞き手 : なるほど、日本の畳と同じくらい自然となじんでいるのですね。畳もカラフルにすれば楽しいかなぁ…
モフセン: 畳には畳の良さがあるし、絨毯には絨毯の良さがあります。あなたにはあなたの良さがあるし、私には私なりの良さがある。
聞き手 : なんだか話の方向がずれそうですから絨毯に戻します。絨毯は使い込むほどに良くなるというのは本当ですか?
モフセン: それは本当です。よく「ペルシャ絨毯は100年経ったら価値があがる」との言葉が耳に入ってきますが、私が申し上げたいのはそういうことではありません。
ペルシャ絨毯は、使えば使うほどその家に馴染んでくるのです。
そしていつしか家族の一員として人生を共にするようになります。そうなるとその絨毯は、家族にとって無くてはならない大切な宝物となり、無限の価値を生み出すはずです。
「お金で買えない価値」って、こういうことじゃないですか?
聞き手 : なるほど、いい話ですね。(最初はお金出して買うんですけどねっ…まぁいいか)でも実際にアンティークとして価値があがる絨毯もあるんですよね。
モフセン: それは勿論ありますよ。現実にヨーロッパのアンティーク市場では70年、80年前のペルシャ絨毯が高値で取引されているようです。
その影響でヨーロッパではいわゆる「アンティーク風」の絨毯が売れています。新品のうちからわざと色を薄くしたりして…ほら、最初から穴が開いたジーンズを穿いている人よく見かけるじゃないですか。あれと同じですよ。
聞き手 : なるほど。(ちょっと違う気もするが…)でも70年って気が遠くなる話だなぁ…家宝として遺しておくつもりじゃないと…
モフセン: そうです。結果としてお子さんやお孫さんは将来恩恵を受けるかもしれません。家宝として遺すために購買するというのは正しい考え方です。
しかし、私としては、今住んでいる御家を一層素敵に飾って楽しんでいただきたいし、100%天然素材・100%手作りの温もりを是非実感していただきたい…そんな気持ちでいっぱいなのです。