株式会社ペルシャンワールド 会社案内サイトマップe-mailEnglish
ホーム > 絨毯コレクション > 有名工房 
ギャラリー | 有名工房
















アリナサブ工房にて商談中の弊社社長

古くから多くの名人を輩出し、数々の名品を遺してきた伝統ある絨毯産地“タブリーズ”は、観賞用ピクチャータイプ絨毯(絵画絨毯)の名産地としても広く認知されています。


 アリナサブ工房は、巧みな技術を活かして次々に見事な絵画絨毯作品を発表し、近年一躍タブリーズを代表する工房として脚光を浴びるに至った名工房です。現在アリナサブ工房は、凄腕の絨毯職人であった父の薫陶を受けてその才能を開花させた4人の兄弟によって、制作活動が続けられています。


 写真や絵画作品をモティーフに、デザイン・制作されたアリナサブ工房の絨毯は、どれも生き生きとリアルに再現されています。例えば、動物や風景などの作品は、遠目に写真と見間違うほどの出来栄えであり、絵画をモティーフにした作品は、その元絵と比較して遜色なく、細かいタッチまで精密に織り上げるその職人技は見る者を圧倒します。


 パイルは基本的にウールを使用しますが、表現の幅を広げる有効な手段として、しばしば所々にシルクを織り交ぜる技法が使われます。シルクは光を当てると艶やかに光って見えるため、例えば、女性の着物の一部を美しく際立たせるために使ったり、馬のたてがみに躍動感を演出するためや、風景や静物に立体感を与えるためなどに使います。シルクを上手く使えるか否かは、作品の完成度と価値を測る上で重要であり、織り手の技量が問われるところでもあります。アリナサブ工房の作品は、色糸の選び方やシルクの使い方が絶妙であるため、薄暗い場所でスポットを当てると、より一層美しく映えるのです。


アリナサブ工房作品「白馬」

アリナサブ工房の有名な作品に『白馬』があります。

 闇の中を駆ける白馬の胴から上の部分だけを切り取った写真がモティーフになっています。暗闇に白馬ですから、基本色は黒と白で、それ以外の色は使いようがないことになります。ところが実際は相当数の色糸を使用しています。顔や胴体の白も、本当に純粋な白い糸はごくわずかしか使われていません。近くで見ると、微妙に黄味がかった白や、青みがかった白、薄い灰色など、多くの色を発見することができます。さらに的確にシルクが混ざっていて、スポットライトを当てれば『まだ寒い早朝、朝日に光るたてがみをなびかせながら颯爽と駆ける白馬』が驚くほど身近に生々しく感じられます。


 アリナサブ工房が、ペルシャ絨毯業界をリードする存在として脚光を浴びるようになった要因として、まず第一に、イランの国民的大画家マフムード・ファルシチアン氏との提携により、彼の作品の数々を、独占的に制作・発表したことが挙げられます。


 ファルシチアンの描いた美しい色彩と繊細なラインを絨毯として織り上げるには、細密な織りの技術や、最高水準の素材、多くの色糸、そして何より絵画絨毯制作の経験と実績が必要になり、ハイクオリティの絨毯工房の技術を駆使してさえも、たいへんに困難です。アリナサブ工房は、それらの困難を経験に基くノウハウを持ってクリアし、見事にファルシチアンの絵画を絨毯として甦らせたことで高い評価を得て、この分野の頂点の地位を確立したのです。


 マフムード・ファルシチアン氏は、1930年、イスファハンにおいて著名な芸術家の父のもとに生まれました。ファルシチアン氏はイスファハン芸術専門学校で基礎を学んだ後ヨーロッパに渡り、美術修行の日々を経て、ミニアチュールの研究に入ると、やがてミニアチュールの伝統的手法を崩すことなく独自の方法で進化させ、新ミニアチュールという新たな分野を築きます。


  その後、ペルシャ絨毯のデザインに関する研究を始め、アリナサブ工房と提携して彼の作品をモティーフに織り上げられた絨毯を発表するに至りました。


 今まで彼の作品は、個人展覧会として38回、団体展覧会として34回も世界中で公開されてきました。そして、10回以上にわたり、国際勲章を受賞。最近は、イタリア・ローマにてヨーロッパ・アカデミーより、“金の棗賞”を受賞しています。

上:マフムード・ファルシチアン氏

右:ファルシチアン
作品「生長への願い」



| アリナサブ工房 絨毯の画像 |